開発ストーリー

「ゴルフを、もっと感覚的に。」
Excelsior Golfの新ブランド「Versus Pro」は、この想いから生まれました。
私たちは長年、国内外のプロフェッショナルやクラフトマンと共に、
“握る”という動作の本質を追求してきました。

はじまりは「ほとんど生地がないグローブ」だった

開発のスタート地点は、今の形とはまったく違うものでした。

きっかけは、ツアープロが実戦で使い終わったグローブ。
捨てる直前のそのグローブを見ると、汚れている部分と、ほとんど触れていない部分がはっきり分かれていたんです。

私たちはそこから「本当に握っている部分にしか生地はいらないのでは？」という発想にたどり着きます。
つまり、余分な生地をそぎ落とし、“必要なところだけを守る”新しい形状のグローブを目指しました。

いわば「素手の感覚×グリップの安定」という理想の両立です。

プロとトップアマの声が、いまの形をつくった

ただ、理想を突き詰めるほど、現実の課題も見えてきました。
生地を大きく削った試作モデルは、確かに“限界まで素手に近い”フィーリングだった一方で、
ホールド感・耐久性・再現性（毎回同じ握りを再現できる安定感）に課題がありました。

そこで、ツアープロやレッスンプロ、トップアマのリアルな声をひたすらに集めました。
「力まずに握れること」
「インパクト直前で指先の感覚が逃げないこと」
「ラウンド後半でもグリップが暴れないこと」

そのすべてをひとつずつ潰していく過程で、現在の“3本指一体構造”と“指先露出”という形状に収束していきました。
これが、Versus Proのコアになる発想です。（特許出願中）

スイング中のズレを抑える、裏側の「網状シリコンプリント」

ショットの精度を落とす原因のひとつは、実は「手とグローブのわずかなズレ」。
ほんの少しでもグローブの中で手が動くと、押し込みたい方向と実際のフェースの向きに差が出ます。

Versus Proは、手のひら側に“網状シリコンプリント”を採用。
スイング中に生じる「手とグローブの微妙なズレ」や、不快なヨレ感を抑え、
インパクトに集中できる一体感を生みます。

シリコンが衝撃を分散させることで、手首などへの負担を軽減する効果も期待できます。

汗や雨で、むしろグリップが安定する

従来のグローブは「濡れる＝滑る」という前提でした。
そこでVersus Proは、汗や雨などの水分を吸収するとグリップ力が増す機能素材を採用。

ラウンド後半の手汗、急な小雨、湿ったグリップでも、
手のひらの滑りを抑えてクラブを安定して保持できます。
結果として、力みすぎないスイングと再現性の高いインパクトをサポートします。

フィット感を高める「3本指一体構造」と”2針縫製”

Versus Proの大きな特徴は、小指・薬指・中指の3本をひとつのユニットとして支える構造です。
これにより、指がバラバラに暴れにくくなり、握りが安定します。

また、この3本指部には伸縮性のあるストレッチ糸と、負荷のかかる箇所をしっかり押さえる2針縫製を採用。
遊びを抑えながらも、締め付けすぎない“吸い付くような追従感”を実現しています。
グローブが手に合わせてくるイメージに近いです。

正しい握り方に、自然と誘導される

Versus Proは「どう握るべきか」を言葉で教えません。
そうではなく、生地があるべき場所と、あえて露出している場所のコントラストによって、
グリップポジションを自然に誘導します。

つまり、難しい意識を増やさずに“正しい握り”に近づける設計。
力んで押さえつけるグリップではなく、余計な力を抜いて正しい位置で支えるグリップに導きます。
これは上級者だけでなく、スコアを伸ばしたい中級プレイヤーにも大きな武器になります。

「素手のフィーリング」と「道具としての安心」の両立

小指・薬指・中指を大胆に露出させ、必要な部分だけをカバーするこの独自構造は、現在特許出願中です。
素手に近いダイレクトな感覚と、道具としての安心感・安定性を両方求めるゴルファーのために生まれました。

これは見た目のインパクトだけではありません。
・指先の感覚が残るから、フェースの向きがイメージしやすい
・手の内側はしっかり支えるから、暴れない
・汗をかくほどホールドが安定する

つまり、パワーではなく「再現性」で勝ちたい人のギアです。

Excelsior Golfは、プレイヤーの“感覚の再現性”を高める道具をつくり続けます。
Versus Proは、その第一歩です。

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